化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム、その他いろいろ。
保湿アイテムってたくさんありますよね。
また、保湿成分もたくさん耳にしますよね。
ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン。。。
櫻田は保湿アイテムは成分で選ぶべきだと思っていますが、
その成分の特徴によって、化粧水に混ぜられるのか、美容液か、
というのも自然と決まって来ます。
まずは本記事で保湿成分を知って頂き、
さらに、「水分を与えて油分でフタ」ではないことをご理解頂き、
そして保湿アイテム毎の特徴をご紹介。
まとめとしてその選び方、使い方と、かなりひっぱりまくってお届します。
いや、重要だからお話ししたいことが沢山あるんです、保湿って。
■ 保湿成分とは
お肌の水分って、どこから来て、どうやってお肌にくっついてるのでしょう?
考えたこともない? ですよね。
なんとなく化粧水=水分が肌に浸透して、油分でフタをしてる、みたいな。。
お肌の水分は、体内からにじみ出る水分や、外気中の水分、肌表面の水分
(汗や化粧水の水もここに入りますね。)から供給されます。
乾燥肌も健康肌も同じように水分が供給されるのですが、
乾燥肌は特に「水分を肌にとどめておく成分」が不足しているので、
いくら水分が供給されても、維持することができないのです。
そこで活躍するのが、保湿成分=水分を肌にとどめておく成分。
水分を掴んで肌に留めてくれます。
砂利が入った植木鉢に水をいくらやっても下から流れちゃいますよね。
水分を吸収するふかふかの土を入れて、土壌改良する事が必要。
それが保湿成分を肌に与えることなのです。
■ 保湿成分ご紹介
それでは、保湿成分にはどのようなものがあるのか見てみましょう。
私の美容法のバイブル「スキンケア基本辞典 by 吉木伸子先生」
を主に参照させて頂いております!
#保湿力:☆☆☆☆☆ 5段階評価(櫻田独断と偏見と経験に拠る)
>ラメラ構造を作る超強力な保湿成分
ラメラ構造とは、脂質が水分をミルクレープ状にはさみ込んだ状態。
湿度0%になってもこの水分は蒸発しないそうで、保湿力は超強力。
・セラミド ★★★★★
角質細胞間脂質の約4割を占める、肌保湿の立役者。やたら値段が高い。
ちゃんとしたセラミドが入っているかどうか確認するには、
全成分表示に「セラミド1」「セラミド2」というように、
セラミドの後に数字がついていれば、大方大丈夫みたいです。
なお、セラミドは水溶性ではないので水に溶けず、
化粧水にはほぼ入っていません。
また、セラミドがきちんとしたラメラ構造を作るには、
ある程度の界面活性剤の添加が必要だそうです。
>水分を抱え込む強力な保湿成分
真皮にもともとある成分がメイン。価格もセラミドより安いのですが、
角質層にもともとない成分のため、肌なじみがイマイチです。
・ヒアルロン酸 ★★★★
真皮にあるゼリー状の物質。200ー600倍の水分を蓄える力がある!
最近かなり安価になりましたね。粘度のある成分なので、
それなりの量がはいっていれば、化粧水というより、
美容液っぽくとろみがつくはずです。
また、「加齢と共に減ったヒアルロン酸を補う!」と言って
販売しているものも多いですが、本来ヒアルロン酸は真皮にあり、
表皮の基底層を越えて真皮まで成分を届けるのは、
不可能ではないようですが、そんな簡単ではない。。。
加齢と共に減った「真皮の」ヒアルロン酸は補えないけど、
「表皮の」保湿成分としてヒアルロン酸を使用してます、
というのが真実だと思います。
嘘はついてないもーんって言って、巧妙に騙すキャッチコピーですね。
・コラーゲン/エラスチン ★★★
その他、コラーゲンやエラスチンも真皮にある成分で、
真皮までは到達せず、表皮で保湿材として活躍するものです。
減って来たコラーゲンを補う、、、にこちらも騙されぬよう!
>吸湿性があるが、ゆえに湿度が下がると効果が下がっちゃう保湿成分
・PG/グリセリン/1.3BG ★★
あらゆる化粧水、美容液等に入ってますよね。
アルコールの一種で、吸湿性に優れ、そして安価で扱いやすい。
・NMF(天然保湿因子)
アミノ酸/尿素/PCAなど。保湿力は強くないが、
サラッとして使用感が良いため、化粧水に良く使われる、そうです。
>油分でフタ、の油分
・鉱物油 ★
鉱物油不使用!なんてよく謳われてますけど、
アトピーにも、医療現場では粘膜にも使われる安全なワセリンは鉱物油。
こういうキャッチコピー、張り倒したくなります。
石油から分別蒸留されたもので、その昔は純度が低くトラブルの元でした。
そのイメージを悪用して、上のようなキャッチコピーが、、。
一方、「ミネラルオイル」って言われると、なんだか良いオイルな気がしません?
櫻田は何かに効きそうな気がして来てしまう。。(笑)
悪いのは騙す業者というより、イメージを鵜呑みにして勉強しようとしない、
私たち自身なのかもしれませんね、、反省。
・植物油 ★
ホホバオイルやオリーブオイル、アボガドオイル等。
・動物油 ★
馬油やスクアランオイル等。
次回はなぜ「保湿成分」にこだわり、なぜ「水分を与えて油分でフタ」ではないのかを、
もう少し深くお話ししたいと思います。